古い家の手入れ 〜床のニス塗り〜
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休み返上でダーがしていた作業は、縁側の床のニス塗り…
暖かくなってくるとお天気のいい日は大抵、縁側の窓を全部がらりと
開け放って過ごしています。
縁側に腰掛けて座ったり、瓜と一緒に寝転がったり…
縁側を通して中庭から部屋に入ってくる外の風や、バラの花の香り。
目に飛び込んでくる、中庭の鮮やかな新緑や可憐な花々…
土の匂いや緑や空、小鳥達の可愛いさえずりや虫の声。
小さくも豊かな自然を、家の中に居ても身近に感じられるこの縁側の
ある暮らしが、私達も愛犬の瓜もとても気に入っています。
が、しかし…。
それほど外の空気を身近に感じられるという事は、雨風が縁側に
当たる事も多いという事。
近頃は特に、離れの縁側の床の痛みや汚れが目立つ様に…
木肌は荒れていてカッサカサ。シミも多いし汚れも目立つ。
もう、これが自分の肌だったらと思うと… 嗚呼、絶句。
恐ろしすぎるーー。 木の家も、これまた生き物です。
暖かくなってきた事だし、なんとかしてやらねばーー!!
ご覧の通り、肌はカサカサで汚れの目立つ離れの縁側…
縁側の板材には突板が使われているので、表面を保護する
為に塗膜の出来る塗装がされていましたが、経年劣化により
剥がれて、ボロボロに…
先ずは劣化した古い塗装や、表面のシミや汚れを軽くヤスリや
サンドペーパーをかけて、落としておきます。
突板なので、ヤスリをかけすぎると下地が見えてしまう為
完全には、塗装を落とす事は出来ません。
この状態で、オイル等の浸透性のある塗料を使うと塗膜が
剥がれた部分と、剥がれていない部分とに仕上がりの差が
出てしまいます。
という事で、今回はニスを使って塗装する事に…
雨風があたる縁側なので、新たな塗膜を作って板材を保護
するという目的もあります。
床板を保護しつつも、今までの経年劣化によるいい風合い
の部分は残したいので、ニスは薄めて使用しました。
塗装前は、こんなに酷かった縁側の床板ですが…
塗装後は、色の差が殆ど目立たなくなりました。
そして、離れの縁側のニス塗りが完成ー!
おおーー、キレイになったねぇ。
次いで、母屋の縁側に取り掛かる事に。
母屋の縁側には、無垢材が使われているので、
無垢材の風合いを生かす為に、離れで使ったものよりも
さらに希釈したニスを使用しました。
塗装後は、こんな感じに…
木肌にしっとりとした潤いが蘇ったよう。
塗装のポイントは、キレイに塗りすぎない事!
汚れやシミを全くキレイに隠してしまうのではなく、
ざっくりと塗って、古びたいい風合いを残すように
仕上げる事で、そこだけが妙に浮いてしまう事がなく
古い家の中で、自然ないい感じに馴染んで仕上がります。
畳8枚分程で、掛かった塗料代は約3000円程…
お値段が、ヒジョーにリーズナブルなところが、
これまた懐に優しく、とっても嬉しい。
手入れされた縁側…
これでお客さんにも、気持よく寛いでもらえそうです。
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縁側がグンと明るくなりましたね~
さすが!ダー様 良い仕事されます。
いつもblog楽しみに読ませて頂いております。
というのも私も似たような古民家に住んでおりまして・・・
なるほどニスか!!!!
と大変勉強になったので思わずコメントです^^;
こんなステキになるなら我が家もやってみようかな♪
我が家は古民家というよりまだまだただのボロ屋ですが
色々参考にさせて頂きます!ありがとうございます^^
こうして自分たちの生活をしっかり作っているという感じがとても良いですね。お手入れは大変だと思いますが、古民家憧れます!
高校生の頃は自分の部屋もなくて嫌でしたが、こうして古いお宅を見ていると懐かしくて。。。やっぱりホッとする場所だったんだなぁと思います。
父もいつもどこか直したりしていました。
私は子供心になんでも直してしまう父を尊敬していました。
笑えるハプニングも沢山あって。。。古い家ってヤッパリあたたかいですね。
はじめまして。
いつも楽しみに遊びに寄って下さってるなんて…
本当に嬉しいです。ありがとうございます。
erikaさんも古民家にお住まいなのですね。
ブログの方を見せて頂きましたが、趣きのある素敵な
佇まいのお家ですね〜。はるちゃんも自然に恵まれた
毎日で、凄く生き生きと楽しそう♪
どうぞ、これからも気軽に遊びにいらして下さいねー。
お待ちしてます♪
そうなのですよね〜。簡単そうに見えて奥深いです。
ただ塗っている訳ではないので…
ダーに、「北側の廊下は、私がするからニス頂戴ーー!」
って言ったら、「色の調整具合が難しいねん、これは…」
とやんわりきっぱり断られました。(苦笑)
ツバメちゃん、とうとうやりましたよーーー!!(ガッツボーズ)
そして、ブラインドとか出開きまで、既にご存知とは!!
スンバらしい。
そうですね〜、つるバラに関して言えば、気温が例年よりも
低いにも関わらず凄い蕾の数で、ブラインドはほとんど
ない感じ。そんなに咲いて大丈夫??と思う程です。
が。しかし…
植え替えたイングリッシュローズはかなり成績が悪そうな
予感ぷんぷん。
今年の春は例年にない程、ステムキャンカー(枝枯れ病)
にやられてしまい、頭を悩ませております。
農薬はツバメさんや瓜や益鳥、益虫達の為に使えないし。
はぁ、花付きは期待出来ないなぁ。
バラは奥深しです…
こんばんはー。
古い家は、何かと手入れもせねばいけませんし、不便に感じる
事も多々… でもそこが面白くもあり、住む上で味わい深い。
私達には、この暮らしがぴったり合っているようです。
お久しぶりです〜。
木の家は生き物… 手を掛けてあげればそれにきちんと
答えてくれるんですよね〜。そして時間を重ねて増々
いい風合いが生まれてきたり…
暖かくなって来たので、家のそこかしこの手入れが
気になります。(苦笑)
そうですよね〜。私の祖父の家もこんな感じでした。
母屋と離れがあって、廊下がぐるぐるまるで迷路みたいに
楽しくって。私もとってもとっても大好きでした。
この家の持つ穏やかな空気感とのんびりとした時間の流れ
が大好きです。本当に心が落ち着きます。
縁側って昔の思い出と繋がっているように思います。
私もよく小さい頃の事を、縁側に座っていて思い出す事が
あります。外のような中のような不思議で心地いい空間。
縁側のある暮らしが大好きです。