小さな出版社の営み 〜群像社 〜
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自分が生きている世界とは縁遠い、別世界のお話だったのが
今年は違った。
一報は、まんまるパンの翻訳者 ふえさんから伝えて頂いた。
ベラルーシ人作家、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんが
ノーベル文学賞を受賞。5冊日本で出版されている著書のうち、
一番読まれている「戦争は女の顔をしていない」や「ボタン穴から見た戦争」
「死に魅入られた人びと」の3冊が「まんまるパン」の版元である
ロシア文学の群像社が出版していたと云う事だから、それはもう吃驚仰天!!
正直、ロシア文学について、詳しい事は私にはさっぱり分かりませんが(苦笑)
それでも たったお一人で、こつこつと群像社を営んでこられた編集長 島田さんの
紳士的でありながら気さくなお人柄や、本作りに対する誠実さ、温かさ
静かに熱く燃え続ける情熱、そしてご苦労に直に触れてきた作家のひとりとして
小さな群像社の長年の活動がこういう形で世間から注目を浴びる事が
本当に誇らしく、それはもう飛び上がる程嬉しかったのです。
きっと毎日島田さんは殺到する注文ファックスの渦に埋もれ、たったお一人で
本の手配準備に忙殺されていらっしゃるんだろうと思っていたら
昨日思いがけないニュースが再び舞い込み、その出版社としての姿勢が
再び注目される事に…。
あぁ、これが島田さんなんだなぁと。
この姿勢こそが群像社なのだと思いました。
この夏、東京子ども図書館の季刊誌に島田さんが
コラムを書かれたのですが、その思いに深く胸を打たれました。
島田さんにはその感動を照れてしまって、お伝え出来ずだったのですが…。
(きっとそういうのが苦手な方ですし。)
島田さんと本作りを通して出会えたこと。
大切に一緒に本を育ててくださっている事に
私も情熱を持って打ち込めるものに出会えるよう精進したいなと思いました…。
こんにちは。
こどもの頃に読んだ本、私も心の中に残っている本が
何冊かあります。本を作るという事をいろんな方から
教えて頂いている毎日です。
読んで頂いてありがとうございます。
いい本であって、ちゃんと利益が出て、更にいい本を作る力にして欲しいのですがなかなかうまく行きませんね。
せめて、スヴェトラーナさんに群像社さんのコラム記事が届いて読んで欲しいな。
こんな素敵な出版社の編集者さまが日本にいますよと!