味のあるフローリングの板作り。
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母屋のフローリング材に選んだ杉の木…
一般的に広葉樹に比べ、針葉樹は柔らかく、傷がつきやすい
のですが、ならばそれを逆手に取って予め板材の表面に釘や
ワイヤーブラシ、金槌、やすりなど様々な道具で傷を付けて、
古材のような雰囲気がある板材を作ってみようという事に…
この傷をつけるのが私の役目なんですが、これが中々難しい。
床に重いものを落とした傷や、虫食いの跡、椅子を引いた時に
ついた擦り傷などあくまで自然に、普段の生活の中で床につく
であろう傷をイメージしながら1本1本、表情の異なる傷を
道具を使って板材に刻んでいきます。
躊躇わず、結構大胆に深く傷を付けていくのが
格好良く仕上げるポイントです。
板に付けた傷に汚れたような風合いを持たせる為、
上から薄めた墨を刷毛で塗って、乾かします。
乾いた板材は次にうづくり仕上げをして、木目を浮き
上がらせ、フローリング材の表面に凹凸を出して
瓜が走っても滑らないように加工していきます。
加工した板にオイルを塗ると、付けた傷跡に染み込んだ
墨がじんわりと浮かび上がり、所々に古材の様なしみも
出来てきました。おおっ〜、なんだかいい感じ??
全ての行程を経て、乾いた板材を丹念にウエスで磨きます。
時間が経って色が足らなかったり、木肌がかさついた状態
の板材は、その度に重ね塗りを繰り返し、木に深みと風合い
を出していきます。
と、この作業を1本1本に施したんですが…
はぁ〜、これだけの数の板材を全部加工するのは大変…
そして重ね塗りの作業は、工房で今だ続いているモヨウ。
味のあるいい色を出すのに四苦八苦。あぁ、塗装は奥深し…
ダー、思わず遠い目になっております。頑張れーー!
はてさて、一体どういう仕上がりになるか?
フローリングの板張りもいよいよ間近なようです。
↑クリックしていただけると嬉しゅうございます。
追伸…
大型の台風が日本列島を縦断中ですが、皆さん大丈夫
でしょうか?こちらは夜中に暴風雨に見舞われましたが、
被害もなく、次第に収まってきています。
これからの皆さん、どうぞお気をつけ下さいねー。
気の遠くなるようなお仕事ですね・・・(笑)。 でも、おうちを自分たちの手でって、ステキです。 木の床もいいなぁ。 古い物って、なんか落ち着くのか、つい目が、手が伸びてしまうんだなぁ。
でも出来上がったものの愛おしさは格別なんでしょうねえ。建築用語でい
う「汚し」だと思いますが、古い学校の床のようないい感じになるのでしょう
ねえ。^^
進行中の我が家も最初は無垢材にチョコレート色の塗料と思っていたの
ですが、やはり現地に出向いて暗さを確認。1階は白系になりました。
素敵なお部屋になりますね^^
仕上がりが楽しみですね
なんだか見てるほうがドキドキ><でも、最初から古材が使いたいって言ってましたものね。
かなり手間はかかりそうですが、確かにいい感じになってきましたね^-^
楽しみですねぇ~きっとちょっと古い感じの方がしっくりくるんでしょうね。
かなりの数があるようなので大変だと思うのですが、がんばってくださいねぇ~^0^
今回のフローリング材のアイデア!!
我が家も古民家まではいかないけど昭和初期のお家を日々改造しながら暮らしていますo(^-^)o
ただ我が家は畳の傷みがひどく一番に床材に手をつけました…もう少しこのアイデアを拝見していたら(T_T)
我が家も普通の床材じゃあ馴染まないしで…杉の足場板を加工し(厚みがあるので断熱材を省けるかなぁなんて思いましたが…)利用しましまが、床だけやはりしっくりきてませんでした~今回のアイデア参考にもう一度床に手をいれてみようかなぁと思います♪
大変な作業ですが頑張って下さぁい!
おはようございます。
どうやら連休はいいお天気になりそうですね♪
そうなんです、この作業かなり根気が入るんですが、2人とも
もの作りが好きなので楽しんでやってます。
古い物って落ち着きますよね〜。
年月を経た優しさと持つ味わいのせいでしょうかね?
yocchi0220さん
これだけの板材を全て加工するのはさすがに骨が折れますが
楽しいですし、面白いですね〜。
初めての試みも色々やってみたりして勉強になる事も多々…
然しながらやはりやってみて塗装の奥深さをしみじみと痛感
しとります。木の性質との兼ね合いもあるのですがね。
うーん、どんな感じになるのかまだまだ分りませぬ…
今日からいよいよ板はりが始まります。ドキドキ。
そう、そうなんですよ。予め傷をつけてある程度の風合いを
出しておく、後は瓜に頑張ってもらおうかと。(笑)
ねねままさんちはみんな一緒に連休はお出掛けでしょうか?
いいお天気になりそうですね。
木ではないのですが、こういう「味付けする」仕事は工房時代にお互い結構やって来て慣れているので、全く躊躇はなかったん
ですが、製材屋さんはこれ見たら泣いてるでしょうねぇ。(苦笑)
やはり年代を経た古い母屋にしっくり合う板の間にしたいので
手間ひまかけても根気よく頑張るとします〜。
twillさん
こんにちはー。
twillさんちも杉の足場板でフローリングにされたのですね。
我家も足場板も考えたのですが、断熱材を入れたかったので
断念。杉は木が柔らかく、その分、塗料が染み込みやすくて
木肌に色がなかなかのり難いんです。ウレタン塗装なら大丈夫
ですが、特にオイルなんかだと、次の日見ると「あれ?これ
まだ塗ってない?」ってくらいに染み込みが激しいです。
だだ、この染み込みが塗り重ねる事によってしみや汚れなど
いい風合いを次第に出してきます。
古い風合いを出すには、一回塗って、傷をつけて終わりという
訳にいかず、何度も繰り返し塗り重ねて深みを出していかねば
ならないのでとにかく根気がいる作業だと思いますが、楽しい
ですよー。
はじめまして。いつもここに寄ってくださってありがとう
ございます。DIY… 自分たちで家を繕う作業は大変さも
伴いますが、楽しい作業ですよね。
リンク、もちろんよろこんで…
どうぞこれからもよろしくお願いします。